おりがみのおりがみ

映画が好きと堂々とは言えない程度

日本映画『名前』の感想。女子高生と中年オヤジの奇怪な関係。綺麗事を、最後まで綺麗なままで。

ずっと気になっていた映画『名前』。 劇場公開中に見よう見ようと思っていても近所の映画館でなかなか公開日がきまらず、結局ぼーっと日々を過ごしているうちにいつの間にか上映が終わってしまっていました。無念。 しかし、ふらっと立ち寄ったTSUTAYAの新作…

【ネタバレ】アメリカ映画「ディザスター・アーティスト」の感想。なんという味わい深いカルト映画…の裏側。

こっちの方すっかり更新してませんでした。今後も不定期になりそうです。最近はいだてんを最初から一気見してたのですが映画の方もそこそこ見ていました。 その中でも特に面白かったのが先日見たアメリカ映画の「ディザスター・アーティスト」。最初完全にポ…

フランス映画「12か月の未来図」の感想。フランス製金八先生…ではない?移民と教育の問題

先日フランス映画の「12か月の未来図」を見てきました。 ふわっとした邦題ですが、なんかこのふわっとした感じもしっくりきてるのかもしれません。 あらすじ - 12か月の未来図 パリの名門校に務めるベテラン教師のフランソワ。ある日自分の発言をきっかけに…

【ネタバレ】ドイツ映画「希望の灯り」の感想。何気ない日常に光が差していく。

先日ドイツ映画の「希望の灯り」を見てきました。時代に取り残された化石のような人々が毎日を丁寧に過ごしていく、そんな日々がだんだんと美しく見えてくるような素晴らしい映画でした。 あらすじ - 希望の灯り 試用期間を設けて深夜のスーパーマーケットの…

【ネタバレ】ベルギー映画「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」の感想。趣味嗜好全開でぶっちぎる。

今回は私の中の2018年の映画ベスト10には入っている傑作「マンディ 地獄のロード・ウォリアー」の感想を書きます。我らがニコラス・ケイジ主演ということで大抵の人は察しが付くと思いますが、いわゆるB級映画だと思うのが普通でしょう。確かにB級ではないと…

アメリカ映画「グリーンブック」の感想。人の優しさを信じることは偽善か。

先日レイトショーで2019年アカデミー賞作品賞を受賞した「グリーンブック」を見てきました。一言で言うと感動超大作というよりはゆるくてほっこりする話という感じでした。この映画の作品賞受賞に関してはアカデミーの体制が問われたりと様々な論争を呼んで…

【ネタバレ】アイスランド・フランス・ウクライナ合作映画「たちあがる女」の感想。予想外の骨太さ、ほぼランボー

先日「たちあがる女」をみてきました。予告編を見る限りシュールっぽい雰囲気は伝わってきていましたが、みてみるとかなり裏切られました。いい意味で。 早速どんな映画なのかご紹介させていただきます! あらすじ - たちあがる女 合唱団の指揮者として働く…

アメリカ映画「チョコレートドーナツ」の感想。異物排除ムードがもたらしたものとは。

今回は大好きなアメリカ映画「チョコレートドーナツ」についてご紹介させていただきたいと思います。何度見ても目頭が熱くなってしまうので見るときは一人で見ます。笑 あらすじ - チョコレートドーナツ ショーダンサーとして働くルディの元に客として訪れた…

【ネタバレ】インド映画「ピンク」の感想。何があってもNOがNOであるということ。

こんにちは。女性の皆さん最近苦しくないですか。インターネットの中だけでなく社会全体に蔓延している性差別にとにかく胸が締め付けられるような思いです。生きづらいとか、そんなレベルではなくなってきています。狂ったムードに立ち向かうべく、今回はイ…

【ネタバレ】アメリカ映画「ブロークバック・マウンテン」の感想。抑圧は何を残したのか。

ブロークバック・マウンテン アメリカ映画の「ブロークバック・マウンテン」を見ました。なんとなくゆるい映画なのかなと最初は思ってましたが、ほんとぜんぜんゆるくなかったです、、、切実な愛の話でした。 あらすじ - ブロークバック・マウンテン 舞台は1…

イタリア映画「愛と銃弾」の感想。なんでしょうこのエンタメ大好き感。

「愛と銃弾」踊るファティマ 先日イタリア映画の「愛と銃弾」を見てきました。イタリア映画は好きです。出てくる人全員が歌ってるみたいに軽快なリズムで話すから。ま、そんなにたくさんは見てないけど… 早速どんな映画なのかご紹介させていただきます! あ…

ものの分析・研究・発散

初めまして。大学を出て勢いに任せて就職せず「作家」と名乗って早3年。 大学に入ったくらいでは自分は世界的なアーチストになるんだと夢見ていた訳ですが、どっかで運命ねじ曲がっちゃったみたいで今は田舎でこそこそ暮らしています。 お金がなくて突然不…